経営の霧を晴らす「3つの眼」
Feel Refreshed and Clear ~事務所名に込めた「頭と現場の霧が晴れる」状態を目指して~
私が職場を見るとき、大切にしているのは「何が起きているか」だけではありません。
なぜ、そうなっているのか。
どこに負荷が集中しているのか。
なぜ、そのやり方がずっと続いているのか。
目の前の問題だけでなく、その背景にある構造を見るようにしています。
その視点を支えているのが、これまでの現場経験、気象予報士として身につけた考え方、そしてライターとして培った「伝わる形に翻訳する力」です。私は、この3つを「3つの眼」と考えています。
1.構造を見る力
現象ではなく、「なぜそうなっているのか」を見る
職場で起きている問題は、目に見える現象だけを追っても、原因が見えてこないことがあります。
いつも同じ人に仕事が集中する。
確認ややり直しが増える。
新人を採用しても、定着しない。
一つひとつを見ると、個人の能力や意識の問題に見えるかもしれません。
しかし、その背景には、役割の決め方、情報の流れ方、仕事の教え方など、職場の仕組みが関係していることがあります。
私は、目に見える問題だけで判断するのではなく、人の行動に表れている「偏り」から、その職場の構造を読み解いていきます。
この見方は、独立前の30年近い現場経験の中で身についたものです。営業、コールセンター、福祉、労務など、異なる業種の職場を経験する中で、「同じ問題でも、職場によって起きる背景がまったく違う」ことを、何度も見てきました。
だからこそ私は、「誰が悪いのか」ではなく、「なぜ、この職場ではそうなっているのか」から考えます。

「あの人が悪い」で終わらせる前に、
「なぜ、この人にばかり仕事が集まるんだろう?」
と考えてみます
2.現象を読み解く力
つい、ややこしい情報を整理したくなる性分
「人が辞める」「採用できない」「現場がうまく回らない」
職場で起きる問題は、ひとつの原因だけで説明できるとは限りません。
気象予報では、ひとつの現象を、さまざまな要素や条件に分けて捉えます。私は気象予報士の資格を持っていますが、仕事に活きているのは資格そのものより、その考え方です。
現象を観察する。
関係する要素を整理する。
それぞれの関係を考える。
そのうえで、どこに問題があるのかを見極める。
複雑に絡み合った問題を、一つずつほどいていく。
それが、私の問題への向き合い方です。

実は、ややこしいことを整理するのが好きなんです。気象予報士の資格も、興味のままに取ってしまいました
3.伝わる形に翻訳する力
Yahoo!ニュースエキスパート地域クリエイターとして活動した3年間
キャッシュレス決済の加盟店営業としてお店をまわっていた頃に、コロナ禍に遭遇しました。「営業できないお店」と「歩合給がメインだった私」は、一緒に苦しみました。コロナ禍が落ち着き始めたタイミングで、「言葉の力で少しでもお店を元気づけたい」と一念発起して始めたのが、ネットニュースへの記事投稿でした。
2023年3月から2026年3月までの3年間で、150軒以上の店舗を取材し、その魅力を言語化して記事にしてきました。
この経験で培ったのが、複雑な情報を整理し、相手に届く形に変換する「翻訳力」です。取材でも、店の情報を並べるだけではなく、「なぜこの店はこのやり方を選んでいるのか」「なぜお客様に支持されているのか」まで掘り下げてきました。
この「翻訳力」は、労務の仕事でも非常に重要だと考えています。
求人票、社内説明資料、就業規則なども、内容が正しいだけでは十分ではありません。
「何をするのか」だけでなく、「なぜそうするのか」まで伝わる形にする。それによって、認識の食い違いや不信感を減らし、職場の中で実際に機能する形につなげていきます。
Yahoo!ニュース掲載記事(掲載終了に伴い、noteにアーカイブを移しています) >>
- Yahoo!ニュース記事の取材活動は「羽矢旬良(はや・じゅんろう)」として行っていました
- 羽矢旬良は、社会保険労務士・寺田雅生のライターネームです
- noteの総括記事では、取材活動を通じて見えてきた「伝わる構造(なぜ伝わるのか・なぜ関係が残るのか)」を整理しています

「伝える」って、情報を正しく並べることだけじゃないと思っています。
相手が『なるほど、そういうことだったのか』と思えるところまで、言葉を整えます
現場を見る。現象を分解する。そして、見えてきたことを伝わる形にする。
私は、この3つを別々の能力だとは考えていません。
職場で起きていることを観察し、その背景にある構造を整理し、経営者や従業員に伝わる形に変える。その先にあるのが、具体的な改善です。
法律や制度を当てはめるだけではなく、その会社で実際に機能する形まで考える。
それが、私が目指している社労士の仕事です。